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十八歳のころからその気持ちは変わっていないが、そのうえにもう一つ「自分の暮らし方にしっくりとなじむスペースがほしい」という願いが加わった。
他人の手を借りずにメンテナンスができて、自分でコントロールできる家がほしい。
そうなると納得のいく形で一戸建てを建てるしかない。
そう考えていたときに、バブルが崩壊した。
住宅ローンのために早めた建築計画四千五百万円の土地代はマンション売却費をあてたが、家の建築にあたっては資金のほとんどを借りた。
予算は設計料抜きで二千五百万円。
ほぼ予算どおりにおさまったという。
女性だと資金計画がむずかしいのではないか、と私はOさんを取材するまで思っていた。
たしかにOさんの場合はマンションが高額で売却できたことが大きい。
だが、バブルがもう一度やってこないと、女性が一人で土地を購入して家を建てるのは困難かといえば、そんなことはない。
Oさんのように、家を持ちたいという強固な意志と、綿密な資金計画があればいいのだ。
女性は住宅ローンの審査が通りにくいのではないかと銀行関係者に聞くと、「そんなことはない。
身元がきちんと保証されていて、返済計画がしっかり立っていることが証明されれば問題はない」という。
「身分の保証」と「返済計画」というのがミソではあるが、一応建前としては可能なのだ。
「むしろ女性のほうが、几帳面に必ず返そうとするし、無理な計画を立てないので安心だ」ともいう。
本音かどうかわからないが、心強い。
ただ現実には、手持ち資金を相応に用意しなくてはむずかしい。
住宅ローン申請にあたっては、ある程度の貯蓄が銀行口座にあることが、とくに女性や勤務先に保障があまりない人には必要となる。
しかし、ものは考えようだ。
一人で住むのだから、大きな家である必要はない。
のちのち転売して儲けを得ようとか、誰かに財産として残そうというわけでもない。
そうすると、自分がその中でどれほど充実した時間をすごせるのかだけをじっくり考えて、手持ち資金と借り入れ可能な金額を合計した範囲内で家の形や設備を決めていけばいいのではないか。
Oさんもいっていた。
「建築資金が足りなかったら、いっそのこと、壁と床と屋根だけつくって、あとはお金ができたときに、おいおい足していこうかとも考えた」。
最低限の箱だけをつくってもらって、あとはお金ができたときに足していく。
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